座談会

ゲストエンジニア出向経験社員
座談会

K・Mさん

2015年入社 開発本部設計一部
機械知能システム工学科

< 仕事内容 >
コマツNTC標準のラインナップ設備を、お客様の要望に合わせた仕様にカスタマイズする設計業務を担当。

T・Tさん

2012年入社 開発本部設計一部
機械知能システム工学科

< 仕事内容 >
エンジン主要部品の加工ができる、新設ライン専用マシンの設計を担当。

U・Yさん

2016年入社 開発本部商品開発部
情報工学科

< 仕事内容 >
加工不良防止技術のシステム開発で、工作機械からデータを収集・解析するシステムの機能開発を担当。

ゲストエンジニアとしてお客様工場へ出向

~ 出向経験から学ぶ新しい考え方・モノづくりの魅力 ~

コマツNTCでは、お客様と一緒にモノづくりをすることを念頭において取り組んでおり、その一環として「ゲストエンジニア」と呼ばれる方々がいます。「ゲストエンジニア」は、お客様の会社に出向しており、お客様と一緒に新製品の生産計画や設備保全等、様々な業務改善に取り組んでいます。設備メーカーからみた意見や、お客様からの提案に素早く対応し、コマツNTCとお客様との懸け橋としての非常に重要な役割を担っております。
また、技術指導・標準化等のコマツNTCの強みを活かし、お客様と互いに協力して技術を発展し、完成度向上に寄与しています。

そんな貴重な「ゲストエンジニア」経験者3名の方々の実体験を聞いてみました。

Q1:出向先でどんな仕事をしましたか?

KM

K.M.

出向先のA社では、増産に伴う新しい設備ラインを導入する必要がありました。私の担当は、そのための事前段取りである生産準備業務です。

TT

T.T.

私も同じくA社の別工場での生産準備業務に携わっていましたが、途中から保全作業も受け持つことになりました。

UY

U.Y.

B社でエンジンブロック(※1)の生産技術業務を担当していました。私はお二人とは違って専門がソフト寄りということもあり、機械が生産する製品の品質を良くするための、システム導入の検討が主な業務でした。


※1 エンジン本体の金属部分。

Q2:出向先では、どんなことが印象に残りましたか?

TT

T.T.

自社では関わる事がない非加工機を含めたライン構成や、設備について学べたこと、コマツNTC以外の会社が製造した機械の保全に携わったことが印象的でした。

KM

K.M.

印象に残ったことと言えば、加工機を作るプロが社内に来たことをすごく頼もしく思っていただけたようで、私はそれがうれしかったです。

UY

U.Y.

私の場合は開発にいたので、それまではあまりお客様の工場に行く機会がなかったんです。なので自社の工作機械が、お客様でもあるB社で生産稼働している姿をじかに目にしたことが、特に印象に残りましたね。

TT

T.T.

なるほど、社内ではなかなかできないような体験が、たくさんあったんですね。

KM

K.M.

はい。特に、それまでは設計の立場で考えていただけだったのが、予算や日程など、A社というお客様の側に立ってみて、初めて分かる事情がたくさんありました。
でもその経験のおかげで、今は「コマツNTCとしてどういう提案をしたら、お客様はうれしいか」を、お客様の立場に立って考えられるようになったと思います。

TT

T.T.

大きな考え方の転機になったんですね。
そういえば私にとっても、保全作業は今まで携わったことのないような作業でしたし、加工ラインにある多くの機械の問題点解決には不安もありました。
でも作業に携わっていく内に「機械の構造がこうだから、こういう問題が発生する」というのが基本の考え方はどの機械でも同じことだと気付き、「問題点の潰し込みは設計者の得意分野のはずだ」と思って頑張ったことは、いい転機になったように思います。
いろいろな機械とその不具合を見ることができたので、かなり知識が付きました。

UY

U.Y.

私にとって考え方の転機になったのは、エンジンブロックの生産をしている現場の方々との会話だったように思います。現場の方々は、ずっとコマツNTCの機械しか触ったことがない方ばかりで、とてもフレンドリーでした。

KM

K.M.

ずっとコマツNTCの機械を使い続けてくださったなんて、うれしいですね。

UY

U.Y.

そうなんです。それに会話の中で、「コマツNTCの機械は全然壊れない。これからもずっと使い続けたい」と言ってくださったのは、とても誇らしかったです。自社に対する意識が変わりましたね。

Q3:出向先でどんなことを学んだと思いますか?

KM

K.M.

A社では、上司が多忙で報告する時間が限られていたので、「相手に伝えるための資料作り」を実際に経験しました。10分で説明するための資料を先に作って、メールで前もってお送りしておく。この経験が非常にいい勉強になったと思います。

TT

T.T.

生産準備業務は「現場の意見を聞いてラインを作る」というようなところがあって、同じように保全作業も現場の問題点を解決するというものです。そういう意味では、現場の方々とお互いの意見を理解しあって仕事ができたことは、いい経験になりました。

UY

U.Y.

一番の学びと言えば、生産ラインの検査体制を間近に見たことです。品質を管理する大変さを実感して、より良いものを作ろうとする現場の方々の努力には感動しました。

KM

K.M.

お二人とも貴重な体験をされたんですね。

UY

U.Y.

はい。改めて「日本の製造業って本当にすごいな」と思いました。それに、製造業の難しさについて深く学べたと思います。

KM

K.M.

コマツNTCに帰任してから、出向先で学んだことが役立っていると感じることはありますか?
私は、A社で学んだ資料作りや説明の仕方を実践して、10分で説明することを心がけています。反対に、しっかり説明しないといけないところは、ゆっくり時間を設けてお話をするというふうに、内容によってメリハリをつけています。

TT

T.T.

社内では決まった数の製品しか加工できないので、製品ありきで動作を確認できる数はやはり限られてきます。それに対して、お客様であるA社の工場では大量の加工を行うので、それによる機械の問題点の差を見ることができるというのは、非常にいい経験になりました。

UY

U.Y.

今私は、コマツNTCで「KOMTAS(※2)」という、改善のためのデータを作るシステムを作っています。この開発には、実際の現場の状況や製品製造に関する知識が必要になってくるので、出向で得た知識を生かしていきたいと思っています。


※2 加工異常検知や、機械の診断・保全をサポートする工作機械のモニタリングシステム。

Q4:ゲストエンジニアのやりがいについて、お聞かせください。

TT

T.T.

保全業務に関しては未経験だったので、最初は不安もありましたが、設計として培った知識が役立ったことで、自信をつけることができました。

KM

K.M.

A社では生産準備業務の対象が、これまでのように外部のお客様としてではなく、同じ会社の中で働いている仲間でした。実際に機械を触る方々の言葉を聞いて、それを織り込んでラインを作り上げたことと、仲間として直接「ありがとう」と言ってもらえたことは、とてもうれしかったですね。

UY

U.Y.

「来てもらって助かります」「もうちょっといてほしい」と言っていただけたことは、仕事のモチベーションアップになりましたね。

TT

T.T.

感謝の言葉ですか。それはうれしいですね。

KM

K.M.

はい。そのラインが動いてからも、同じ社員として仲間が使っているところを見ることができて、それも大きなやりがいにつながりました。

UY

U.Y.

B社にはコマツNTCの人間は、私一人でした。一人でB社にいて、コマツNTCに対するいろいろな意見を伺うというのは、貴重な経験になりました。窓口というか、コマツNTCとのつなぎ役のような役割の自分がいることが、お客様でもあるB社の仕事のしやすさにつながっているのを感じましたね。

Q5:ゲストエンジニアに選ばれた時は、どんな気持ちでしたか?

UY

U.Y.

それまでは、ずっとシステム開発の仕事をしていて、「このまま10年、20年と開発畑でやっていくのかな」と思っていたところにお話をいただいたんです。開発の外の世界を見られる機会をいただけたのは、ありがたかったです。

KM

K.M.

私は、出向にすごく行きたかったんですね。それまでも、打ち合わせの際に工場見学はさせてもらえるんですが、出荷した機械を間近で見るという機会はなかなかないので、ちょっと物足りなくて。

TT

T.T.

打診があった時には迷いもありましたが、いい経験ができることを期待して、思い切って行きました。今は本当に行って良かったと思っています。

UY

U.Y.

お二人とも行って良かったというお気持ちなんですね。
私も初めのうちは慣れるまで大変でしたが、コミュニケーションが取れるようになってきたら、ほめてもらえて、感謝もされて、うれしかったですね。

KM

K.M.

今回の出向では、コマツNTC以外の会社が製造した機械も全部見られるし、自分の作った機械が実際動くところも間近で見ることができました。とても貴重な経験ができたので、この経験を今後の仕事に生かしたいと思っています。

TT

T.T.

同じ場所にずっといるというのは、特定の分野のスペシャリストになれるという利点があります。けれど、いろいろなことを見て経験を積んだ方が、幅広く学ぶことができ、成長につながったのをすごく実感しています。


【学生へのメッセージ】

就職活動中の方へのメッセージ

私の所属している部署では、フレックス制度を導入しています。自分の業務に影響がないのであれば、遅く来ることも早く帰ることもできるので、ワークライフバランスが非常に充実しています。
仕事内容についても上司含めて周囲のサポートがあり、定期的な研修もあるため着実なレベルアップが可能です。年次有給休暇も非常に取得しやすい為、趣味など私生活も充実させたい方はぜひ一緒に働きましょう。

KM

K.M.

就職活動中の方へのメッセージ

コマツNTCは、自分の部署はもちろん、ほかの部署の人とも話しやすい雰囲気の会社です。仕事やプライベートの相談もしやすく、コミュニケーションを大事にしている社風を感じます。近年では在宅勤務制度の導入、男性の育児休暇の取得にも力を入れています。他には「工場感謝デー」といった会社イベントも実施しており、社員はもちろん、その家族や地域との関わり合いを大切にしているコマツNTC、説明会や見学会でぜひその雰囲気を感じてください。

TT

T.T.

就職活動中の方へのメッセージ

就職活動は一人ではなく、みんなで支え合いながら進めていくものだと思っています。就職活動では初めての経験が多く、時には辛いことや苦しいことがあるかもしれませんが、一人で抱え込まずに家族や友人、学校の先生など、信頼できる方に相談しながら頑張ってください。
コマツNTCは福利厚生や研修制度が充実しており、働きやすい会社だと思います。疑問に思うことや質問があれば、私たち先輩社員になんでも聞いてください。

UY

U.Y.


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モノづくりの最前線に立つ

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